こんな内容です

戦後の昭和30年代、世はまさに経済復興に邁進し、人々は映画の中に娯楽を求めていた。多くの名作が生まれ、その中には宮古にゆかりのある映画も誕生しました。国鉄山田線での列車転落事故と機関士魂を描いた『大いなる旅路』(東映)と、灯台守の夫婦のき絆を描いた『喜びも悲しみも幾歳月』(松竹)は、もっとも宮古に身近な映画として人々の記憶に残る作品です。このふたつの映画は宮古ゆかりの人の手記から生まれ、原作の舞台となったものです。時は大きく移り、ふうたつの作品も時代の背景も人々の記憶から遠ざかってきました。今月は昭和という時代を追憶しながら両作品の舞台やエピソードを紹介しています。

市内在住の鉄道写真家が写真を提供

『大いなる旅路』の記事に使用した、蒸気機関車の写真は市内在住の鉄道写真家・岩城徹雄氏の所蔵写真をお借りした。岩城氏は自らも旧・国鉄、JR東日本で勤務した鉄道マン。現役時代から自らの仕事の記録として鉄道写真を撮り続け、退職後は鉄道そのももの歴史を残そうと、鉄道写真を撮り続けています。また、岩城氏は晩年、今回取材している、列車脱線事故の生き証人であり映画の原作となった事故の手記を書いた、当時、機関助士だった前田悌二さんと組んで山田線の貨物列車を運転した経緯のある人物です。