下のボタンをクリック、またはタップすれば今月号のメイン記事を閲覧できます

特集〜永丸が結んだ報恩の絆・その漂流にみる近世三陸沿岸海難小史

安政5年(1855)秋、江戸沖にて宮古の商船が暴風雨に遭い遭難。船は大海原を76日間漂流し続け、流れ着いたところが南の果て、琉球国の多良間島であった。その後、島民から手厚い看護を受けた乗組員らは、無事に宮古に帰郷したのだった。こうした史実が縁で、宮古市と沖縄県多良間村は昭和51年(1976)から交流を開始。平成8年(1996)には姉妹市村として締結し今年で20年の節目を迎え、さらに深い絆を深めている。今から157年前の北の宮古と南の島の不思議な縁。その流れ着いた善宝丸の奇跡と、藩制時代当時の三陸における海難史を紐解く。

特集内容より…特集Field Report
御箱崎絶景トレイル[新奥の細道]岬巡りと千畳敷

三陸海岸を南北に分類するといささか極端な見方でもあるが、宮古を境にして以北が北山崎などの断崖に代表される隆起海岸、以南は多くの岬と複雑な入り江と湾が織りなす沈降海岸とされる。今回はそんな三陸沿岸南部釜石市箱崎地区の御箱崎の三陸自然道〜新奥の細道を経て、岬突端の箱崎神社、箱崎灯台、岬先端の南側に広がる、陸中海岸屈指の景勝地・千畳敷を訪ねた。千畳敷は箱崎半島先端の南側に広がる岩場で、平面に切った巨大な花崗岩の奇岩が浸食され階段状の岩盤となった地質が特徴。三陸自然道の大沢駐車場から約4劼鬟肇譽奪ングしながら釜石湾に浮かぶ三貫島を眺めながら12月の林道を歩いた。