特集 3.11私のあの日あの時
中央公民館編集『大津波体験エピソード集ⅠⅡ』より
あの大震災の起こった日、あの時私たちは何を思い、どんな行動をしたのだろうか。今月は震災があった平成23年度の宮古市中央公民館が震災後の体験談を残すためエピソードを集め2冊の冊子にした、『3・11大津波体験語り継ぎエピソード集・～あなたにつなぐメッセージ～』から体験談を数編抜粋して掲載する。これらは津波体験者でなければ語れない体験談であり、そのどれもがあの日の宮古で起きたリアルな現実だ。中央公民館ではこれらの体験を語り継ぐ発信の場を提供することが、貴重な体験の風化を防ぎ、被害の軽減と今後の防災につながるとしている。震災から4年が経過し震災が遠い過去のものとされがちだが、被災地に住む私たちはこの災害を語り継いで行く義務がある。これら体験談を後世に伝え残してゆかなければならない。

もう少しだ！頑張れ！早野 かづ子さん 日立浜
日立浜の自宅で津波に遭遇。首まで浸かりフェンスに掴まりながら水がどんどん上がってくる恐怖と戦った。

背泳ぎのように浮かんだ　前川 ひろ子さん 大通り
流れてきたタイヤに掴まったが、タイヤは重く一人で掴まっても沈んでしまうので、手足を動かして泳いだ

70年間騙されたという感じ　木村 民茂さん 重茂姉吉
津波が来るとは思っていたが、浜辺に片付けに行っていた。自分たちの判断で此処までこないと思っていた

目を閉じると宮古の景色が見えてくる
NSP中村貴之が歌う『Beside You』同級生らが応援
宮古がふるさとの、フォークグループ元NSPのメンバーで現在も東京で音楽活動を行っている中村貴之さんのシングルCD『Beside You』が限定でリリースされた。このCDは中村貴之さんのアルバム『Unforgettable～あの日、僕の心に刻まれたもの』から中村氏と一関高専時代の同級生で盛岡在住の村山茂氏がレコード会社と交渉しアルバムに収録されている『Beside You』をシングルカットし数量限定で自主出版したものだ。